2月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

 

冬型の気圧配置が長く続き、雪降る地方では災害級の積雪となりました。太平洋側は降雪ないものの気温は一桁を示し、肌に北風が突き刺さる数日がありました。そのような中、皆さん頑張って登園しましたね。

 子どもたちは園庭のあちらこちらに、たまごパックへ水を入れた物やタライにたっぷり水を入れて昨年の年長組がしていたことを真似て仕掛けていました。見事に氷が張って、手を真赤にして触れて大喜びでした。年長組が物差しで厚さを測ってくれました。なんと1.9㎝。氷の欠片は太陽にかざすと輝き、女の子たちはダイヤモンドだと大騒ぎです。四季折々の風景がある日本はやはり美しいです。

 毎年この時期私たち教員の心持ちは卒園に向けての子どもたちと、春に入園してくる子どもたちの準備が同時進行で寂しいやら出会いが嬉しいやら何とも複雑です。神戸幼稚園は小規模でアットホームな園です。そこが心地良くて、入園を決めて下さった方も多いと思います。現在の神戸幼稚園の教育の基礎は、創立者神戸すゞ江と名誉園長辰見敏夫(東京藝術大学名誉教授)が創られたものであります。辰見は常に「愛は届いていますか」を私たちに問うていました。「子どもたちを愛している」と言っているだけではだめだ。「子どもたちに愛が届いている」でないと。それにはこの園の規模は子どもたち1人1人に向けた教育に相応しい。すべての教員がすべての子どもたちを育てる園になってほしいと言い続けて亡くなりました。その証として辰見は私財で教員にお揃いの制服を仕立てて下さいました。入園式・卒園式で教職員が着用している制服がそれです。人が代わっても代々その精神と制服は受け継がれているのです。

 年少組でトイレ・着替え・おもちゃの貸し借りを何度もくり返して社会を知り、友だちにも気持があることを知るやんちゃな年中組、小学校への橋渡しの年長組。このバトンリレーがスムーズに行われている温かい園が神戸幼稚園です。

 1年間のまとめとなる参観が近づいています。劇ごっこの中には、学年で学んだことがふんだんに織り込まれています。「大きくなったなぁ。」「1年前とは違うなぁ。」をたくさん見つけてあげて下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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