9月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

 いやはや『暑い』夏でした。いったいどんなことばを使えばよいのでしょうか。『熱い』『厚い』『hot』!!?と書いてもよい位です。体調に気を配りながらも、夏ならではの体験や夏の思い出作りはできましたか。親子で記録していただいた、園からお渡ししました夏カレンダーを楽しみに読ませて頂こうと思っています。

 さて、夏休み前半にはパリオリンピックがありました。夜中から明け方に注目される試合が多く、LIVEで観たいと思うと、ついつい夜更しをして起きていた皆さんも多いのではないでしょうか。次々に感動が生まれて、国を超えて声援を送りました。日本の選手が輝いたメダルを手にした瞬間の感動はもちろん大興奮でした。オリンピック選手として国の代表になり、世界の舞台で活躍するまでの過程を実況アナウンサーの話の中で聞いたり、新聞等で読んだりしますとその方の持ち合わせた能力が高いことはもちろんですが、努力をおしみなく重ねた方々ばかりでした。特に私は体操選手男子が心に残りました。日本エース橋本選手はオリンピックの数か月前指先をケガして、本来の練習が続けられなかったそうです。思い通りにならない練習と日本国民からの期待によるプレッシャーでどのような毎日を過ごされていたのかと察するに胸が痛くなります。本番もなかなか思うような演技が出来ず、本人いわくチームの足を引っぱっている自分を切なく感じていた様です。そこに新星のごとく現れた20歳の岡選手は見事な演技を続け眩しい程でした。橋本選手の心中は「あのポジションには俺がいたはず」と悔しかったことと私は想像しています。しかし、チームなのです。調子が良い調子が悪い、なんで今日だけこんなところでミスするのかなど、お互いいろいろあってもチームはすべてを受容して進むのです。橋本選手が岡選手に真っ先に声をかける。最後の演技者橋本選手には皆で背中をたたいて力をこめる。つながるそして信じるは奇跡に近い莫大な力を生むのです。お互いの絆で感謝の言葉をかけ合っていました。

 オリンピックの中で、『チーム』という言葉を選手は繰り返し使っていました。

『チーム』とはあらゆる状態にあるお互いを認め合うこと、お互いを受け止め合うことであり、かつその中で自分を確認することではないだろうかと思います。

 2学期は運動会を初めとして、皆様方の温かい眼差しのもと進めていく行事が数々あります。

教諭・保護者・子どもで結び合う『チーム』をベース、に自分の子だけでなく、周りの子もよりよく成長していくための応援として行事には参加し、協力し、楽しんで下さい。

夏の疲れが出やすい時期です。睡眠をたっぷりとって、生活リズムが取り戻せるようにしましょう。