3月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

子どもたちはジャブジャブ池のポンプから水を勢い良く流しはじめました。気温が上がってくるとすかさず池に子どもたちは集まりはじめ、泥だんご作り・ダム工事・川づくりなどに取りかかります。この光景は神戸ではそこまで春がやってきている合図です。

先日の参観日には、たくさんの方に出席頂きましてありがとうございました。どの学年もこの1年の学びを取り入れ劇ごっこを発表しました。

年少組の「さるかにがっせん」赤いベストを付けた子ガニたちがぞろりと並んではじまりはじまり。さる・はち・くり・うすがそれぞれの効果音に合わせての登場は何とも愛くるしい姿でした。ストーリーもちゃんと把握していました。意地悪猿を囲んではしゃぐ姿はすっごく楽しそうでした。「先生と一緒・友だちと一緒」を感じているお子さんの成長ぶりに、保護者の皆様は幸せを感じられたことでしょう。

〇年少組感想より

・客席の私がどんなにおもしろい顔をしても、終始緊張の娘で取り組んでいました。あんな姿は初めてだったので、家に帰って聞いてみると「ママに頑張っているところをみせたかったから!(緊張した・・・)」と。そんなことが言えるようになったことに、成長を感じました。

・普段は親から聞かないと幼稚園での出来事を話してくれないのですが、今回の保育参観のことについてはしばしば自分から「くりさんの役をするんだ!!」(当日は大ガニさんになっていてびっくりしました)とかお風呂の中で大声でロンドン橋の歌を歌って(叫んで?)「今度お父さんとお母さんの前で歌うんだ!!」等々教えてくれました。終わった後「お疲れさま。かっこよかったよ!」と話かけると誇らしげな顔をしていました。

年中組の「ピーマンマンとかぜひきキン」は元気でやんちゃな学年のカラーを全面に出していました。ステージでは位置移動もたくさんありました。次に動く場所をうっかりしてしまっても、友だち同士で「どこだっけ」と聞く力。「次はあそこだよ」と伝える力があちらこちらにありました。まわりの事、まわりの気持ちに気づけるようになりました。子どもたちの中に「自分も大切。友だちも大切。」とする心が育っていることに、保護者の方も子育ての喜びが感じられたことでしょう。

〇年中組感想より

・今回の参観で娘の成長をとても大きく感じる事ができました。相変わらずお家で披露はしてくれなかったのですが、本番前日。「私、明日ピーマンマンになるから、晩ご飯ピーマンの料理にして!」と言い、本当にピーマンをたくさん食べていて今まで感じた事のない“やる気”をみることができました。年少の頃とは違い自ら取り組んで楽しむ事ができている事に嬉しく思いました。本番でも沢山のキラキラした笑顔をみる事ができ心が温かくなり、素敵な参観日だったなぁとこちらも自然と笑顔になりました。

・お友達と楽しみながら一緒に活動に取り組む姿も見られ子どもの成長をとても嬉しく思いました。帰りの自転車で「今日はどうだった?」と聞くと「名前を言う時に小さい声になっちゃった。けど先生がたくさんほめてくれたから今日はスペシャル嬉しい日!!」と本人もやり切った様子でした。

年長組の「まほうがっこうのこどもたち」は1人1人の動きや表現にも強弱や大きい動き・小さい動きの工夫があり、客席の大人がステージにひき込まれていきました。話の中ではスポットライトをあびて逆上がりへの挑戦をしました。それぞれの技はもちろんですが、とりまく子どもたちの「がんばれー!!」の大声援が、大人の心に強く響きました。この3年間の育ちが保護者の皆様の脳裏にいろいろ思い浮かんだのではないですか。子育てはいいもんだなぁを感じられたことでしょう。

〇年長組感想より

・歌や劇では、強弱などのメリハリをつけて頑張っていて、みんなとても可愛らしかったです。“気をつけ”の姿勢も今までになく揃っていて小学校目前の成長したさくらさんの姿に感動しました。逆上がりについては、日々「今日は〇〇くん、〇〇ちゃんが練習して出来るようになったんだよ」と報告をしてくれたり、「何でできないのかな」と考えている場面を見ると、自分の事だけでなくお友達の事も考えられる様になってきたかなと感じました。

・まほう学校、ステキでした!!自分の番ではない時に、他のお友達のことを一生懸命応援する姿は3年間の成長の結果だと感じ、感動しました。逆上がりができた子のほこらしげな顔はもちろん、お手伝によってできた子のちょっとだけ残念そうに見えた顔も、努力をしてのりこえようとした今までの時間を想像させてくれました。できた、できなかっただけでなく、そこまでの過程がとても大事だろうことを子供たちも感じてくれたのではないでしょうか。

会場のどの親子さんを見ても、幸せに満ち溢れていました。幼稚園に通ういい所は、子を介して親が自分達の「幸せ」に気づけるところかもしれません。その「幸せ」は子どもたちに愛情をふり注いだからこそ生まれる感情なのだと思います。

お子さんの成長はもちろんですが、父も母もがんばったと喜んで下さい。

「神戸幼稚園は子どもたちとその家族のパートナーとなれる幼稚園を目指しています。」私が4月の園だよりで皆さんにお約束したことでございます。神戸幼稚園に通い、過ごす中で、「子育ては楽しい」「神戸幼稚園に入園してよかった」と思える場面がおありになりましたか。どうかその場面を大切に心に残して下さい。そして皆様にとって、不都合であったことは、私の至らぬところでございます。きっと次に生かして参ります。

希望にもえる季節に、更に大きく羽ばたいて進級・進学を迎えてほしいと願い、

園児ひとり、ひとりの頬を撫でています。                    園長千代田正美