12月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

先日の保育参観では、足元の悪い中たくさんの方々に御出席いただきましてありがとうございました。

さて今回の参観日はお子さんの成長をどんな場面で感じられたか。どの学年もステージ発表でした。ステージに堂々と並ぶ子どもたちを客席から見るのも見事なものですが、ひな壇に並ぶ子どもたちから見るフロアーも圧倒されるものがあるに違いありません。

幼稚園は楽しく遊び、教育を受ける場ですが、その中には苦手なことや面倒くさいことでも、やらなくてはならないことがでてきます。「よくできたね」と誉めてもらいたい「上手くやりたい」「見てもらいたい」というこの〖上質な緊張感〗は確実にお子さんをしっかりとさせています。それは幼稚園だからこそ学べるものの1つです。

皆様の御感想の中からいくつか御紹介させていただきます。

年少組

*大人でも緊張してしまいそうな場面なのに楽しそうに歌っていた子供達には驚かされました。前回とは全然違う発表のスタイルだったのに、泣くのを我慢して、その場にちゃんといられた姿を見て少-しずつですが成長しているのかな?と感じられた保育参観でした。

*ステージの幕が開くと、まだまだ小さな年少さんの姿、それだけで可愛かったです。緊張した顔のお友達、ニコニコ顔で手を振っているお友達、あくびをしている姿など、このバラバラ感が年少さんらしく可愛かったです。見ていて心がほっこり、あたたまりました。これから年中・年長と成長していく姿が楽しみです。

年中組

*当日はステージの上ですこし緊張したのか、家での歌声よりも、若干ひかえめでしたが、それでも最後までよく頑張った!終始にこにこ笑顔でステージを見ていたら、家に帰ってから「お母さんだけずっと笑ってたよ。そんなに笑わないでほしかった」と言われてしまって、子どもの心も大人みたいに(大人と同じに)複雑なのだなと感じる一幕もありました。

*顔つきもぐんと大人っぽくなり、練習してきたすべてを全力で先生とともに出しきろう!とする姿がとても力強く心にひびきました。これから色んな事があるけど「えいやー」とはずむ声を聞き親として見守り背中を押してあげたい。とつくづく思いました。

年長組

*幼稚園に入り、これまで数々の保育参観や運動会といった発表の場を経て、少しずつ苦手なことにも挑戦し、達成感を積み重ねてきた、その結果が本日の舞台なのだと思います。皆それぞれ得意なことや苦手なことが違うので、思うようにできないことも沢山あると思います。それでも、さくら組という一つのクラスとして、あそこまでまとまったパフォーマンスができるのは、皆が相当に努力し、力を合わせた結果です。「いいものを見せたい」という一人一人の意気込みが伝わってきて、見ごたえのある舞台でした。

*子供が楽しそうに笑顔をみせてくれているのが印象的で観ていました。年少時は保育参観という場に緊張し、年中時は覚えたことをしっかりやろうと頑張り、年長は保育参観を楽しもうとしてくれたのかなと思います。大きな成長を感じることができた1日でした。

「がんばれ」と少々尻を叩く厳しさと「それでいいんだよ」という慈愛の気持ちと両方持ち合わせた親心。子育ては悩みがあり、迷いもあります。でも絶対に愛され励まされた経緯がある人は人を愛し励ますようになるものです。

インフルエンザの流行が例年よりも早い様です。どの御家庭も、手洗い・うがいの生活習慣の見直しからはじめて下さい。

園長 千代田正美