3月園だより
日中は春の陽ざしも感じられる様になりました。園庭に出る子どもたちも裸足になる子が増えました。足の裏から春を感じるとは、さすが神戸っ子です。
先日の参観日には、たくさんの方に参加頂きましてありがとうございました。どの学年もこの1年の学びを取り入れ劇ごっこを発表しました。
年少組の「おおかみと7ひきのこやぎ」はステージいっぱいの大きなおおかみのお腹から子どもひとりひとり「おかあさーん」と言ってお母さん役の担任に飛びついてくるところが印象的でした。“先生といっしょ”が出来るお子さんの育ちに幸せ感を感じられたことでしょう。
お寄せ頂いた参観感想より
●帰り道、「今日、ママとても感動したよ。先生とたくさん練習したんだね。上手だったよと言うと、娘は明日パパにも見せようね」と言ってくれました。子供は親のことを本当によく見ていると思います。
(年少組保護者)
●「お母さん!」と言いながら飛び出してくると思っていたら、全く言わずに家で練習していたポーズだけしっかりして飛び出してくる姿に大笑いしました。家に帰って来てから本人に聞いてみると緊張したんだと言っており、その言葉を聞いて少し成長したんだなと思いました。
(年少組保護者)
●大きなおおかみのお腹から飛び出てくる子供たちを見る事ができてよかったです。「お母さーん」のひと言ですが、ググッと心にウルッと目頭にきました。
(年少組保護者)
年中組の「ももたろう」はももたろう・さる・いぬ・きじ・おにの役すべてをお子さんが経験して、自分のやりたい役を決めました。しかし人数の関係でやりたいものを譲るお子さんもいました。「○○くんが1人になったらかわいそうだから」「○○役がいなかったら劇ができないから」と話し合いの中でいろいろ考えを持てるようになりました。
子どもたちの中に“自分も大切。まわりの人も大切”にする心が育っています。
お寄せ頂いた参観感想より
●「やっぱり犬役がよかったかな。」と言いながらも本番は立派に演じていたので安心しました。自分で役を決めたとのことで、自分できめたことに責任を持つという意味でよかったと思います。
(年中組保護者)
●「本当はもも太郎が良かったけど猿が足りなかったから猿になってあげた」と悲しげに報告してきました。毎日「もも太郎がよかった」をくり返す娘に心配していましたが、本番では元気に一生懸命猿役をやる姿が見られました。人に譲るやさしさ、与えられた役割をやり通す力を身に付けたんだなと成長を感じることができました。
(年中組保護者)
年長組は「まほう学校の子どもたち」の話の流れを理解し、表現や動きができて楽しむ様子が見えました。また1人1人がスポットライトをあびて、逆上がりへの挑戦では、上手くいったお子さん、残念だったお子さんがありましたがその結果ばかりではなく、くじけない強さやがんばり抜く強さが感じられました。さすが年長さんです。
お寄せ頂いた参観感想より
●魔法学校というファンタジーな話ですが、本当に困った時に助けてくれるのは自分の努力とみんなの協力、そして先生(大人)の愛情です。小学校生活とこれから先、この魔法のような力に度々救われるのではないでしょうか。大事な事を学ばせていただきありがとうございました。
(年長組保護者)
●年長さん最後となると連帯感がうまれ歌声も皆で心を合わせて歌い、逆上がりのチャレンジは子供達の「がんばるぞ!!」の宣言にお友達を応援する「がんばれ!!」の声、見ている私も力が入り子供達と一緒に声を出して応援していました。
(年長組保護者)
●強弱のついた「ビリーブ」は歌詞と共にじんわり心にしみこみ、これから始まる学校生活が楽しく過ごせるようにと願いが込められている曲でもあるのかなと感じました。劇では沢山あるセリフを覚えられている姿をみて記憶力が高まり、協調性が身に付いていることを認識し鉄棒逆上がりはチャレンジしてきた成果が発揮でき、大きな自信につながったと感じました。
(年長組保護者)
卒園生のMさんが小学6年生になってお母さんへ書いた手紙です。
Mさんは入園当初園服を着るのを拒んでいたり登園参観日の時も恥ずかしくて、うまく人前で発表できなかったりしました。
でもお母さんは何があっても笑顔で一緒に毎日登園してくれました。
子どもは1番わかっているのです。この世で1番お母さんが自分を愛していてくれることをわかっているのです。
年長組になると自分の鉢で朝顔を育てます。育てる場所も自分で決めます。
なぜか日当たりの悪い場所を選んだSちゃんですが、毎日、毎日熱心に世話をして双葉が出ました。また毎日、毎日熱心に世話をして、花が咲きました。この2枚の写真は双葉が出る度、花が咲く度、お父さんの携帯の待ち受け画面になっていたものです。喜びは家族で分かち合うと素敵です。
卒園生Sちゃんから、違う学校のMちゃんへの手紙です。
この学年は「失敗は成功のもと」が合言葉でした。
この文章に涙が出ます。そうです。人は今が100%、大丈夫なのです。子どもから大人が教えられますね。
お寄せ頂いた保育参観感想より
●「ママは魔法が使えるよ。失敗したらどうしよう。間違えたらどうしようと思う気持ちをママに預けてごらん。」
園の玄関で緊張してしまい、心配している息子に言いました。
「今まで秘密にしてたけど、ママは心配や不安を預かることができるんだよ。」
「本当?!」
息子は私の手を握り、目をギュッとつぶって「ママにきた、ちゃんと預かったよ。」そんなやりとりがあって本番、今までで一番大きな声でがんばりたいことを言い、逆上がりも力強く回りました。
参観後「もっと前から心配をママにあげたらよかったな」と息子が言いました。最後の保育参観で心配や不安によりそってあげることが初めてできた気がします。
親子は一緒にいるから、お互いに教えあうことが出来ます。家族のお互いが愛されている。
大切にされているという気持ちは何に向かう時も原動力となります。