6月園だより

新緑が映える5月の爽やかな日は数えるばかりで、突然として夏日がやってきて、初夏を思わせる気配です。園庭では裸足になって遊んでいる子どもたちの歓声が広がっています。高台のポンプからしぶきを上げて流れ出てくる水が、囲んでいる子どもたちの足指に跳ねてキャッキャと喜び、池に溜めていた水で船を浮かべ、池から子どもたちの手によって、バケツで砂場泥場と運び出されて川作りへとつながっています。土と水とお日様は子どもたちの1番の教材です。土と水とお日様は優しく、柔らかく子どもたちへ平等にふりそそぎます。何度でもくり返し作り直すことができます。

年少組はペタペタ、ツルツル、ベタベタと水と泥が混じった不思議な感触に目を丸くして喜んでいます。

年中組はトロトロした泥を、先生が作ってくれたアイスのコーンやカップの中に入れてアイス屋さんを始めています。

年長組はオレたちの庭だという顔をして、ダイナミックなダムや川を長い柄のシャベルを片手に掘りすすめています。

はじまりは手でただただ混ぜ合わせることをくり返しくり返しているので秩序もない遊びのように思えたものが、学年を経て、仲間を意識し、秩序ある遊びへとつながります。どろんこ遊びは遊びの原点といえます。

このどろんこ遊びの場と時間が保障されることこそ、幼稚園の役割りと私は思っています。真黒に染まった体操着は、お子さんがたくさん遊んだ証明です。 お洗濯を宜しくお願いしますね!
どろんこ遊びは確実に子どもたちの五感を刺激して、心を優しくしてくれています。

園長 千代田正美

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