10月園だより

秋の深まりは、夏前半の暑さから思えば想像以上に速くやって来ました。
まるで梅雨を思わせるような空模様が続き、おまけに連休も重なり、子どもたちは生活リズムを崩されがちでした。
けれど運動会に向けての練習が始まると、園内には歓声があがり、活気に満ちています。
年少組はかけっこの「よーい」のポーズがとても可愛いです。
年中組は何事も「がんばるぞ」が合言葉。
年長組はチーム競技が多いため、「力を合わせる」作戦会議が毎日のように繰り返されています。
どの学年も大きなイベントに向けて挑んでいます。

昨年10月園だよりにドンくさい私の中学時代思い出を書かせていただいたところ、思いかけず反響が大きかったので、今回はドンくさい私の大学時代について書かせていただこうと思います。
私はスポーツは好きなのですが、能力的なものが備わっておりません。
体育試験に“空中逆上がり”が課題になりました。
私は逆上がりだけでも10回中2回位しかできないのに“空中”となれば、それは絶望的でした。
私と同じように出来ない人も多いだろうとたかをくくっていたら、案外みんな出来ていて悲しくなったのを覚えています。
けれどその時「やるしかない」そう思いました。昼休みに食堂でおしゃべりしているクラスメートを横目に体操着に着替えて、1人体育館の鉄棒に毎日向かいました。
勢いをつけて足を上げれば出来るだろうという考えは甘く、腰から下は重くて上がりません。友だちが1人付き合ってくれるようになりました。
鉄棒の側らに座って、アドバイスをくれたり、ジュースを買ってくれたり。
毎日続けましたが、試験日までにはとうとう出来ませんでした。が、負けたくないという気持ちと友だちに成功を見せてあげたいと一心で更に続けました。
すると何回かに1回は出来るようになり、教官室に先生を呼びに行き、見てもらいましたが、先生の前だとなぜか出来ませんでした。
数日練習して先生を呼びに行き、見てもらうと奇跡の1回は起きて成功しました。
この1回転30秒のために使った時間は何千倍もでした。
試験日は過ぎていましたので、成績には反映されませんでしたが、私の中の達成感は充分でした。
教官はこう私に言ってくれました。「何事も誠意をもって続ければ、きっと誰かが見ていてくれる。そしてその力は後で生かされる。子どもたちを見守るその目を持ち、このことを伝えられる教諭になりなさい」と。
だから私は運動会が大好きです。それぞれが、好きなことも苦手なことも、目標に向かってよりよくがんばろうと続けている子どもたちを見守る運動会が大好きです。
ゴールはテープでなく、それぞれの中にあるのです。
運動会はきっと晴れますように。

園長 千代田正美

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