5月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

 

 私に保育のヒントを下さる方は、教育関係者ばかりでなく、他のお仕事の方にもたくさんいらっしゃいます。先日、園に出入りの業者の方に「先生!たんぽぽの話知ってる?」と聞かれました。内容は、タンポポは花をつけて次に綿帽子になる前、1度地面に這いつくばるようにしなるそうです。そして、しなっている間にエネルギーを蓄えて、またぐぐっと力強く起き上がり、さらに綿帽子を付けて高くなり、風を受けて飛び、次の子孫を増やすそうです。

 そういえば、地面すれすれのタンポポは見ますが、綿帽子をつけて地面に這っているのは見かけないですね。なるほど。この話から次のステージに向かうためには、1度体と心を休めること、つまりエネルギーを蓄えることは大事なんだなぁと教えられました。

入園・進級から約1ヶ月経ちました。お子さんも幼稚園という集団生活の中で、乗り越えなくてはならないハードルがたくさんあると思います。何事も乗り越えるためには意欲が必要です。そのためにエネルギーを蓄える家庭・家族の在り方が大事になります。お子さんが少々甘えん坊になったり、反抗的になったりするのも、タンポポのように家族の中で心がゴロンと横になって蓄えている時なのかもしれません。そのような状態をまず「そうだね」と受容してあげることから始めてみましょう。一緒を心にゴロンとさせてあげて下さいね。

相変わらずステイホームの毎日ですが、自分たちが出来ることをしっかりしていきましょう。          

                       園長 千代田 正美

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