3月園だより

3学期の保育参観にはたくさんの方に御出席を頂きまして、ありがとうございました。
劇ごっこを観る保護者の方の優しい眼差しはもちろん、お寄せ頂いた感想にも「子どもの成長を感じることができた」との声がたくさんありました。
この1年の間には、親も子も楽しかったこと、悲しかったこと、成功したこと、失敗したこと、迷ったこと、涙したことといろいろあったと思います。その1つ1つの出来事に心を動かし、積み重ねたことがお子さんを成長させたのです。「大きくなったね。」と何回でも抱きしめて、誉めてあげて下さい。
年少組劇ごっこ『36匹のこぶた』ではアートで製作したかわいい耳を付けた36匹のこぶたたちが登場しました。はらぺこおおかみに家を吹き飛ばされて大騒ぎ。でも最後にはおおかみさんも、みんなと一緒に遊びたいんだよねと気がついて仲良くダンスをするというストーリーでした。私が一番印象的であったのは、家が飛ばされて困ったこぶたたちは、それぞれの担任のまわりにギューッと集まって、それを担任がギューッと抱き返したところでした。御両親に守られた家庭から離れて集団生活が始まり、拠り所が先生となりました。困った時・嬉しい時いつも先生が受け止めてくれた日々が過ぎたのだなということが良くわかって私は嬉しかったです。
劇中で隣のお友達と手をつなぐ場面で、隣のお友達がなかなか手をつないでくれませんでした。ドキドキしながら見ていたところ、我が子が「きんちょうしているの?」とそのお友達に声を掛けました。すると無事に手をつなぐことができました。その様子に一年間での成長を感じました。相手を思いやる気持ちを忘れずに、これからも35人のお友達と 共に成長していってほしいです。みんな元気いっぱい、かわいらしい保育参観でした。
(感想より)
当日は、たくさん練習を重ねたことがとても伝わってきて、隊列に戻ることがみんなきちんとできていたり、お友達と先生のかけ声をきいてタイミングやリズムを合わせて歌やダンスに取り組む姿に一年間の成長をまたまた感じました。 (感想より)
年中組劇ごっこ『うめぐみ探検隊とハラペコリーナ』でした。うめ組は1年を通して
「探検」がキーワードでした。
今回は宇宙を旅しているうちに、ハラペコリーナという宇宙魔人に出会い、いろいろ攻撃を使って対戦するというストーリーでした。私が特に印象的だったのは、グループでのセリフが多かったのですが、そのグループが遊び仲間で構成されていたことです。工作・工事・お店屋さん・パトロールの各グループの子どもたちはその遊びをいつも探究・探検しています。「こうしたらどう?」「うまくいかないなぁー」「あしたもつづきやろうね」と約束している仲間なのです。つまり、子どもたちの生活はいつもこの劇のキーワードと同じで『探検』だったのです。幼児期は遊びながらの学びがすべてです。
仲の良いお友達とグループになって、劇をする様子を見て普段、園でこんなことをしながら過ごしているんだなぁということが分かり、ほほえましく思いました。家でもよく「今日は、ハラペコリーナがきたよ!」と言ってくれたり、歌ってくれたりして教えてくれていたので、ついに、ハラペコリーナに会えて嬉しかったです! (感想より)
年長組劇ごっこ『まほう学校の子どもたち』は、いつも自信なさげで少々弱虫。「できた」「できない」にこだわっていて、その目標に行きつくまでのプロセスにこそ『大事なもの』があったことにまだ気づいていない。物語に出てくる最終試験は逆上がり。上手くいかない友だちに精一杯声をかけて支える子どもたちの姿に、観ている者たちは心を打ったのではないでしょうか。
子供の成長の嬉しさよりも淋しさがまさってしまうのは何故なのかずっと考えていましたが今日参観を見て気付いた気がします。日々の当たり前の事があまりにも当然な事としてとらえ、当たり前な事に感謝ができていなかったのではないかと気づきました。今日こうやって元気にステージに立てたことだけで幸せな事なんだと思うと自分の手から離れて行く淋しさよりも成長の喜び、嬉しさありがとうの気持ちが勝るんだなと気付けた参観でした。 (感想より)
会場のどの親子さんを見ても、幸せに満ち溢れていました。幼稚園に通う良い所は、子育て中の親が自分達の「幸せ」に気づけるところかもしれません。この「幸せ」は子どもたちにお父さん・お母さんが日々愛情をふり注いだからこそ生まれる感情なのだと思います。
お子さんの成長はもちろんですが、父も母もがんばったと誉めて喜んで下さい。
「神戸幼稚園は子どもたちとその家族のパートナーとなれる幼稚園を目指しています。」
私が4月の園だよりで皆さんにお約束したことでございます。神戸幼稚園に通い、過ごす中で、「子育ては楽しい」「神戸幼稚園に入園してよかった」と思える場面がおありになりましたか。どうかその場面を大切に心に残して下さい。そして皆様にとって、不都合であったことは、私の至らぬところでございます。きっと次に生かして参ります。
希望にもえる季節に、更に大きく羽ばたいて進級・進学を迎えてほしいと願い、
園児ひとり、ひとりの頬を撫でています。
『継続』はきっと何かを生みます。
何かが生まれます。
卒園生の中にも好きなことを続けたことで力になっている方たちがいます。