6月園だより
ジャブジャブ池のポンプからほとばしる水。跳ね上がるしぶきが、キラキラと輝く季節になりました。神戸幼稚園の子どもたちは爽やかな5月を全身で感じています。
『日なたがなければ子どもは生きない。しかしまた、日なたばかりでも子どもは生きられない。日なたに生き、日かげにかばわれて生きる子どもではある。
わたしたちも、子どものために、いっぱいの日なたとなると共に、よき日かげにもなってやりたいものだ。』(倉橋惣三 日かげより)
倉橋惣三先生は教育のバイブルにあたる先生です。
水・・・ポンプから湧き出る水はしぶきをあげて、子どもたちの足の甲、ほっぺをつたわります。「きもちいい!」「つめたい!」「きれい!」の歓声が広がり、びちょびちょの体操着は誇らし気です。
光・・・「先生 あったかくなったよ」砂場で型抜きから星形のケーキを作った女の子。お日様のちからでケーキのスポンジがふあふあになりました。お日様の光と暖かさは子どもたちの手のひらから伝わってきます。
土・・・泥どろ― とろとろは、なんと子どもたちの心を柔らかくしてくれることでしょう。
小さな手のひらで丸めたおにぎりが崩れてはまた固めるその動作は、微妙な具合を感触として体にためこんでいます。丸まって傾いているおだんごを眺めて愛着がさらにわいてきます。
〖自然とともだち〗はいたるところで始まっています。
『水・光・土と遊ぼう』が神戸幼稚園のテーマです。
自然と子どもたちの関係は「させる」とか「やらせる」ということはどこにもなく、子ども自身が自ら興味をもって自発的、主体的に始めるという関係なのです。