12月園だより
1日の寒暖差も大きく乾燥も始まりました。コロナ感染症の為3年間除菌の生活をしてきた私たちは、すっかりウイルスや細菌にやられやすい体になってしまいました。園では風邪ひきも多く蔓延しないように手洗いうがいの励行は何度も促しています。
過日、土曜日に残務をしておりましたら、何やら園門前で2人の男性ががさごそ行ったり来たりしていました。怪しいと思いながら覗くと「園長先生いた!!」との声。門を開けると「先生僕わかる?」と尋ねられました。私は男性2人の顔をまじまじ見ましたがわかりません。2人が名乗ってくれてようやく「あー!!!」と思い出しました。言われてみればそうだ、そうだ、そういえば面影がある。30年ぶりでした。1人はN君。小さい頃はとってもおとなしくて会話も少なめで、新しいことに挑戦するような場面では尻込みする様子がありました。でも大雪降った日にクラスの皆で作った雪だるまを画用紙に描いた時は、白をしっかり塗って細かいところまでよく観察して描いていたのを覚えています。口数は少なくても楽しかったことを絵で表現できるお子さんだったのです。今はゲームソフトのキャラクターなどを手がけるイラストレーターを仕事にしているそうです。
もう1人I君は少々やんちゃ。元気が良くて体を動かすことの方が好きなお子さんでした。サッカーをしても、女の子にさえ絶対手で触れてはダメだとルールを曲げない力強さがありました。今は銀座で料理人をしているそうです。高級で値が張るとは思うけど1度食べに行きたくなりました。
幼稚園時代はそのお子さんが将来どんな仕事をし、家庭を持ち生活していくかなど想像もつきません。でも、きっと幼稚園時代の生活や学びの中に、人として生きる何かが備わっていてくれるのですね。
生きるってすばらしい。
生きるを見守ることは感動。