7月園だより

過日の保育参観には、たくさんの保護者の方に参加して頂きましてありがとうございました。
梅雨入りで心配された天気でしたが、全学年とも晴天に恵まれて、参観日和でした。

年少組の子どもたちは、入園してまだ2ヶ月程ですが、保護者の方が入場しても、誰も駆け寄ることなく、迎え入れてくれました。担任の先生の 1 人ずつの呼名に対しても、元気に返事をして、友だちの返事がすべて終わるまで立って待つことが出来る事は大したものでした。あの瞬間を目と心で大事にしておいて下さい。
年中組の合唱曲にはどれもやんちゃぶりな子どもらしさが溢れていました。
「ぼく・わたしたちは元気!」の気持ちを込めすぎて(力が入りすぎて)演歌調、ゴスペル調、叫び調、ロック調と、個々は色々見受けられましたが、とにかく彼らは一生懸命でした。
年長組の合唱は聴きごたえがありました。長い歌詞を数曲覚えて立派でした。
そして他学年と違うところは、心を伝えるというところまで考えて練習してきたことです。
「今日は来てくれてありがとう」「こんなに大きくなったよ」などの子どもたちの心が伝わりましたか。
目に見えない“心を伝える”という行為を、これからも年長組は1つ1つの活動にのせていきます。
『娘が少し成長したのがうれしく、涙が出そうになりました。先生が大好きだと話してくれる理由が良く分かりました。』(年少組感想より)
『心配していた鉄棒は、全然できていなかったけど、「できた!やったー!!」と大きな声で先生に報告していました。友達にも人一倍大きな声援を送っていました。鉄棒ができなくても他の事で頑張っている息子の姿を見る事ができて良かったです。』(年中組感想より)
『鉄棒では、待っている間の「がんばれ」という無邪気な応援が、ただ無性に心を打たれ、もうこのまま大きくならなくてもいいかもと思ってしまいました。鉄棒が苦手で今朝は「雨だったら良かったのにナ。」とポツリとつぶやいた息子も、何とか頑張りましたので、不得手なところをフォーカスするのではなく、人前でやれたという過程をほめてやりたいと思います。(年長組感想より)
体操の時間は個で向かうチャレンジと集団で向かうチャレンジがありました。
そして鉄棒の時などは自分の出番ばかりでなく、友だちを応援する姿もありました。
うまくいった時に、担任の先生とハイタッチをする姿もありました。
自分の力と友だちからも力をもらい、勇気をもって取り組み、前に進む姿は感動です。
出来たか出来ないかということよりもその時間を仲間とどう過ごしたかが人として豊かになるために大切なことなのです。
幼稚園は集団生活を通して、様々な体験や経験を重ね、「人として」という部分を学ぶ場です。
参観で子どもたちの様子を目の当たりにすると、その学びの様子が良くわかって頂けると思います。
これからも参観を我が子の学びと成長を確かめる機会の 1 つになさって下さい。

園長 千代田正美

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