9月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

暑い暑い夏休みでした。(熱い熱いの方が漢字としては合ってるかもしれませんね)人の体温を上回る日が何日もあり、うんざりする日が続きました。皆様は体調を崩さずに過ごされましたか。

我が家の子ども2人は成人していますので、家族と一緒に過ごすというよりは、もっぱら友だちと出かけることを楽しんでいます。貯めたお金を工面して、若い時にしか出来ない自分の時間を自由に使って遠くへ遠くへ出かけていきます。息子はリュック1つで無計画四国一周。娘はバイト代でやっと買ったキャリーバックをガラガラ引いて北海道。友だちと旅をして刺激を受けて帰ってくる様子を見て、子どもの成長を喜ぶ気持ちと少し寂しい気持ちにもなります。家族で夏の思い出をつくれるのは子どもが幼いほんの短い間かもしれません。今年の夏は皆さんどんな家族の思い出ができましたか。

私はとにかく暑くて、外出するのも億劫で、クーラーで冷えた部屋に居座って、ドキュメンタリー的な映像を多く見ました。中でも「NHK Eテレ カラフル!! 私の馬は与那国馬」が印象に残りました。この話は少女が自分の馬を持つまでの心の葛藤が与那国島の大自然と共にかかれています。少女は馬に“サンゴ”と名付けました。初めは馬が好きというだけで、世話や声かけをします。しかし、サンゴは一向に言うことを聞きません。どうして言うことを聞いてくれないのか少女は悩みますが、ある日「サンゴの心をノックしてみたい」と話し、手入れする時も、エサをやる時も、乗馬する時も、心で話しながらすることにしたのです。するとサンゴは少女に馴付き、サンゴと少女は気を許し合い遊び始めます。そして少女は自分の家でサンゴを飼い始めるのです。ドキュメンタリーの最後で少女は「サンゴに安心させてあげたいと思ったの」と言いました。

子供の成長も同じかもしれません。子育てに困った時は子どもの心をノックして少しずつ開く。そこから生まれた安心感で子どもは初めの1歩を踏み出していくのです。

残暑は厳しいとのこと。

睡眠を充分に心かけて下さい。

園長 千代田正美

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