2月園だより

神戸幼稚園 園庭からみる園舎

21日に大雪が降り、どこもかしこも真白におおわれました。子どもたちは大喜びで、雪遊びを楽しんだ御家庭も多かったことでしょう。しかし大人は雪かきでくたくた、気温も上がらず憂鬱な毎日です。早く暖かくなるといいですね。
今月は1年間の学びを保護者の方に観ていただく、劇ごっこの保育参観があります。題材となる絵本とその中で何が子どもたちの中に育っているかお伝えしましょう。
年少の劇は『おおかみと7ひきのこやぎ』です。お母さんやぎが留守の間におおかみが家に入ってきて、こやぎをみんなのんでしまいました。でもお母さんやぎが全力でこやぎを助けます。すると全力でこやぎがおおかみのお腹の中から飛び出して「おかあさーん」と抱きつきます。まわりの大人が優しく抱きあげる。それだけで子どもは優しい子に成長するはずです。
年中組は『ももたろう』の劇です。鬼退治に出かけるももたろうのお伴をする、さる・いぬ・きじは、誓いの証にもらったきびだんごを高らかに上げて、とっても元気に歩き出します。この元気ぶりがやんちゃな年中児らしいです。子どもって一瞬一瞬を生きているなぁと感じさせてくれます。明るく、笑顔の絶えない子どもはきっと人から愛されます。
年長組は『魔法学校のこどもたち』です。立派な魔法使いになるために、いろいろな試練を勇気を持って、友だちに励まされながら乗り越えていきます。劇の中では、1人ずつ逆上がりを披露する場面があります。技を披露している子どもはもちろん一生懸命ですが、まわりの子どもたちも力になろうと必死に応援してくれます。人の気持ちを感じとる能力も感性のひとつです。心を込めて何事も伝えたいものです。

今回の保育参観をみている中で、きっと保護者の皆さんの脳裏にはこの1年のいろいろなことが浮かんでくることでしょう。お子さんと共に、笑ったこと、楽しかったこと、泣いたこと、迷ったこと、悩んだことすべてが、親の愛であり、見守りであり、お子さんの成長を信じることであったに違いありません。
参観日をどうぞお楽しみに。

園長 千代田正美